教授挨拶

講座の基本理念

  • 消化管、胆膵の臨床を重んじ、一例一例を大切にします。
  • 常に新知見を探索します。
  • 世界に情報を発信します。

  •  消化器内科消化管分野は、消化管疾患、胆膵疾患を中心に診療、研究、教育を行う講座です。2013年9月に旧消化器・肝臓内科が分割されて誕生しました。消化管・胆膵の腫瘍や炎症性疾患を対象として、X線検査や内視鏡を用いた診療、および炎症性疾患の病態解明に関する研究に力を入れています。

     我が国では胃癌の有病率が高く、早期胃癌の診断法と治療法が世界に先駆けて発展しました。また、近年では大腸癌の増加も大きな問題となっています。消化管癌や胆膵腫瘍の診断・治療において内視鏡を使用する光学医療は必須であり、この領域の技術革新には目覚ましいものがあります。消化管内科の責務は、消化管・胆膵疾患患者に最新の機器を用いた精密な診断と最良の治療を提供することにあると考えます。そのためには、熱意と技術の両方を備えた消化管専門医を育てること、消化器外科、病理診断科など多くの診療科と密に連携すること、および診断・治療における質の高い臨床研究を行うことが重要と考えます。我々は病理診断学講座と一緒に画像検討会(所見会)を毎月行っており、内視鏡診断のレベル向上に努めています。X線検査や内視鏡検査で見えたものが病理学的にどのように見えているかを確認することで、その病変の成り立ちを考え、次からの診断に役立てています。実際に内視鏡治療は食道、胃のESDを年間200例程度、大腸のESDを年間100例程度を行っています。

     近年、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の罹患率の上昇もあり、その病態解明が急務となっています。健常な消化管は腸液、腸内細菌、食物などに常にさらされているにもかかわらず、複雑な免疫反応を介して恒常性が維持されています。そして、この免疫応答反応の破綻により炎症性腸疾患が発生すると考えられます。消化器内科消化管分野では、炎症性腸疾患の発生メカニズムについても細胞レベル、あるいは遺伝子レベルの研究を押し進めたいと考えます。さらに、この領域に関する本邦多施設共同研究にも積極的に参画し、リーダーシップをとりたいと考えます。

岩手医科大学
岩手医科大学附属病院
岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科肝臓分野
尚仁会

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